まれに甲状腺機能亢進症(Basedow病、バセド氏病)の方で四肢の末端が肥大し、太鼓ばちのようになることがあります。これを骨関節症と言います。
レントゲン撮影をすると指尖の軟部組織が厚く、指の骨幹の骨皮質の肥厚(骨膜下骨新生像)が認められます。
骨病理学的変化として説明すれば、骨膜部線維化、骨膜下骨新生となりますが、骨の再構成に関係する線維芽細胞、骨芽細胞、そして破骨細胞というものが甲状腺刺激ホルモンに対しても反応するため(甲状腺刺激ホルモン受容体の発現)、骨関節症が起こりえます。
高血糖などの代謝異常により生じるものです。
EBウイルス、HIV、ムンプス、A型肝炎ウイルス、コクサッキーウイルス、エコーウイルス、アデノウイルス、水痘-帯状疱疹ウイルス、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス など。
これらの感染後に関節が痛くなることがあり、鑑別が必要となることがあります。